リプトンBBクラブ会員季刊誌

HOME>リプトンBBクラブ会員季刊誌

リプトンBBクラブ会員季刊誌について

リプトンBBクラブ会員の方にお送りしているリプトン・ブルックボンド ハウスニュースの一部をご紹介しています。

2011年11月1日

取材に訪れたイギリスで、「ティーハウス」に思う

小関 由美 氏

今年の秋に、「英国アフタヌーンティー&お菓子」(講談社)という新刊を出版しました。まだまだ日本には知られていない英国菓子のおいしさを、英国で修行したプロのレシピーで紹介したいという、かねてからの私の夢を実現した本です。その私の夢をかなえてくれたのが、ブリティッシュケーキハウスのパティシエであり、英国菓子研究家の小澤祐子さんで、今回は彼女との共著となっています。 この本はレシピーを多数掲載しましたが、それだけでなく、私がイギリスでティーハウスやマナーハウスホテル、英国陶磁器のブランド、エインズレイなどを取材したコラムなどもあります。旧知のところも取り上げましたが、なるべく新しい情報をと、今回初めて行くお店も。コッツウォルズでは「クリームティールーム」というストウ・オン・ザ・ウォルドにあるお店がとても気に入りました。有名な「マシュマロ」へ初めて行くことができたのも、うれしいかぎりでした。

スタッフォードシャーという、英国陶芸で有名なエリアにあるエインズレイでは、マネージャーのジョンさんにご案内いただいたのですが、ふとした雑談のときに、私が「ティーハウスを取材しているのです」とお話したところ、彼が「ティーハウスという言葉は、とても古めかしさを感じる。というのも、1960年代にライオンティーハウスというお店があまりにも流行したので、今ではかえって時代遅れなイメージになってしまった。あなたの取材しているお店たちは、ティーショップというのが適しているのではないか?」と言われました。このお話、本には掲載しなかったのですが、私にはとても心に残っているお話なのです。

というのも、私の本「イングランド−ティーハウスを巡る旅」(文化出版局刊、現在は絶版)は、かつてロンドンに住んでいた頃によく行っていた、オールドファッションなお店のよさを表現したかったので、あえてティーハウスという古いイメージの言葉を使ってみたのです。

いっときはコーヒーブームだったイギリスですが、今紅茶がまた見直され、若いオーナーによるお店がたくさんできています。私としては喜ばしいかぎりですが、ティーハウスという言葉も大好きなので、すたれないで使ってほしいものです。けれどたとえすたれたとしても、人々の心の中にいつかよみがえる、そんな言葉だと思っています。そうしたイギリスの紅茶やティーハウスにまつわる、心に残るお話をさせていただけたらなと考えております。

小関 由美氏 プロフィール
フリーランス・ライター/英国アンティーク研究家
1963年、東京生まれ。東京女学館短期大学中退後、美学校考現学研究室にて赤瀬川原平先生に師事。編集プロダクション、出版社勤務を経て1989年渡英以来、文筆業とアンティーク・ホールセラー(中卸業)「Bebe’s Antiques」のため、イギリスと日本を行き来している。『イギリスでお茶を』(主婦の友社)『英国コッツウォルズをぶらりと歩く』(小学館)など、英国文化に関する多くの著作を執筆。NHK文化センターにて講師も勤める。
www.bebesantiques.com

【特別開催イベント】  英国ティーハウスの世界
伝統的な英国菓子や英国各地のティーハウスのお話
イベントの詳細はこちら≫

ページの先頭へ戻る